部品を作る工場では、毎回完成した部品の全数検査や定期的な寸法検査、抜き打ちによる寸法検査などを実施いて品質の管理を徹底しているわけですが、寸法検査は2次元もしくは3次元測定器などを使い自動測定ができるけれども、全数検査は主に目視によるものですから検査担当者のスキルや経験などにより漏れが生じることもゼロとはいい切れません。仮に、10個の穴がある部品があるとき、全ての穴があるのか否かは目視で行うことはできますし、全数検査などの場合は1日に数千個もの部品を見ることになったとき、目の疲れなどにより見落としてしまう恐れもあるわけです。こんなとき、検査治具があれば治具に部品をあてがって10個の穴を数えることなく確認することができます。10個の穴が開いている部品を検査するときの検査治具は、10本のピンがあるタイプで10か所の穴にそのピンを刺し込み裏側から見たときピンが全て通っている場合は正常な部品であることが分かり、1個でも穴が開いていない場合は検査治具が浮き上がるので穴がないことが分かります。
目視でもできないわけではないけれども、見落とす可能性があるものなどは検査治具を作っておけば見落としを防ぐことができますし、このような検査治具は誰もが使えるものなので検査担当者のスキルなどに関係なく利用できる、量産の数が増えてアルバイトを雇ったときなどもアルバイトの人でも簡単に検査の仕事を任せることができます。
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