赤外線による非破壊検査のメリット

製品の内部を確認する際にはこれまでその内部を開いて目視で確認することが一般的でした。そのため密閉された容器の内部などは穴を開けたり、場合によっては外部を破壊して内部を取り出すと言う作業が必要になり、すべての製品に置いて検査を行う事は非常に難しいものとなっていました。しかし製品の製造過程ですべての製品が同じように製造されているとは限らず、検査の対象とならない製品にのみ重大なトラブルが隠されていることも多いため、リスクを伴う検査となっているのが一般的であったのです。赤外線による非破壊検査は対象の製品に対し赤外線を照射することで内部の状況を確認することができる画期的な方法として注目されています。

赤外線を照射することで内部に空洞等があった場合、この部分の反応が周囲とは異なるため、専用のカメラで確認した場合に色が異なると言う点から問題を発見することができるのです。製品の内部を確認するためには、状況によっては製品を破壊しなければならない場合もあるのですが、これでは効率的に製品を製造し販売することが難しくなってしまうため、検査の対象となる製品の数を減らすをとする傾向が生まれています。しかしこれでは製品の品質を維持することが難しくなる場合もあるため、これに代わる非破壊検査の方法が求められてきました。赤外線による非破壊検査は製品を破壊せずに内部の状態を簡単に確認することができるため、出荷する製品全てについてその検査を行うことも可能となっており、確実に品質を維持することが必要な製品においては非常に重要な検査となっています。